私は寒い時期も水辺でフライフィッシングをしたり、夜空の撮影をしたりと体が冷える場面に多く遭遇します。

女子は何歳であっても冷えは禁物。もちろん誰にとっても冷えるのは良くないです。
そんな時、私はホットワインを飲みます!
簡単に手に入るスパイスと材料で作ることができます。夏はクラフトコーラ、寒い日にはホットワイン、どちらも薬膳効果のある飲みものです。

ヨーロッパでは野外の寒いクリスマスマーケットで人気の飲みもの。温まりたい人が集まってきます。
ホットワインは和製英語、発祥はドイツ
ドイツ語では〈Glüh Wein(グリューワイン)〉
フランス語では〈Vin Chaud(ヴァンショー)〉
イタリア語では〈Vin Brule(ヴァンブリュレ)〉
英語では〈Mulled Wine(モルドワイン)〉
温かいワインに違いないのでここではホットワインと書きます。

温まるのは、やはりスパイスの効能×温めたアルコールということになりますが、温めた時に発するスパイスの甘い香りが本当に心が安らぐのです。
家で作ると部屋中に良い香りが広がって、とろけてしまいそうです〜
安いワインで十分美味しいです。白ワインのホットワインも美味しいけど、今回は王道赤ワインのホットワインを作りました。
安いワインと言っても、亜硫酸塩以外の添加物が入っていないワインをおすすめします。
そしてレモンなどの柑橘を入れますが、できるだけ国産(無農薬)のもので。もし国産のものが無い場合は絞った果汁のみ、皮は入れません。
レモンの代わりに、庭先の花柚子なども優しい酸味でとても合います。ジャムを入れても美味しいです。
アルコールが飲めない時は、ワインの代わりにリンゴジュースを使ってみてください。葡萄ジュースより使うスパイスに合うと思います。
材料:
赤ワイン 500ml
シナモンスティック 1本〜2本
スターアニス(八角) 3.4個
クローブ 4.5粒
黒胡椒 4.5粒
鷹の爪 (唐辛子)1本
生姜のスライス 4枚
蜂蜜 大さじ2杯程度(お好みの量)
レモン 1個(国産)

作り方:
お鍋にスパイスを入れます シナモンスティックは半分に折ります

ワインを注ぎ入れます

中火で火をかけます
フツフツとしてきたら弱火にして5~10分程度温めます。ここでスパイスを煮出して、アルコールを軽く飛ばすイメージ
(生姜は10分煮るのが一番ポテンシャルを発揮します!)
一旦火を止める

レモンを半分絞って入れる
絞った残りの皮も入れる
残りの半分のレモンをスライスして入れる

蜂蜜を入れる
軽くかき混ぜる

火にかけて再度フツフツ沸騰し始めたら火を止める
★レンモンの皮は煮出しすぎると苦くなるので最後に
完成!
お好きなグラスやカップに入れて召し上がれ〜

とても簡単!
作っている間も癒される香りを楽しむためにスパイスは、シナモン・スターアニス(八角)・クローブは必須で入れることをおすすめします!
まず香りで緊張がほぐれてきて、リラックスしてくる自分がわかりますよ。そこから材料の効果がじわりじわりと体に効いてくるのです〜
ホットワイン!嬉しい飲みものです。
2,3日冷蔵庫で寝かして、温め直して飲んでも美味しいです。
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そして、煮出したスパイスは、1回で捨てては勿体無い〜
私はお水で煮出して、紅茶を入れ、蜂蜜たっぶり入れて飲んだりと楽しんでいます。
ワインと蜂蜜の甘さで、生姜スライスやレモンの輪切りは美味しく食べられます!
ースパイス&食材の効能ー
なぜ体が温まるかよくわかります。
体を温めて、ぐっすり寝て、体の抵抗力を上げてくださいね。
【シナモン】
:クスノキ科の常緑樹の樹皮を乾燥させたもの。漢方では「桂皮(ケイヒ)」と呼ばれ、古代からアジアや地中海地方では血行を助ける生薬として使われてきた
効果・効能① 血流の改善
冷え性や、冷えからくる肩こり・関節痛・腹痛・下痢・月経痛などの痛みにも効果が期待できる。
美容効果として、クマの防止・抜け毛の防止、コシのある髪の毛に・肌のシワ・くすみ防止・冷えむくみ防止。
補足:体を温めるので、疲れや緊張をほぐしてスムーズな入眠を促す。
効果・効能② 毛細血管の修復
毛細血管の細胞を密着させる受容体「Tie2」を活性化させる作用がある。動脈硬化や糖尿病合併症など生活習慣病の進行を遅らせる効果も期待されている。
効果・効能③ 胃腸の働きを助ける
食欲不振・胃腸のもたれ・胃の痛みなどを改善
効果・効能④ 発汗・解熱作用
風邪の予防や初期症状に効果が期待。風邪のひきはじめの特効薬として知られる葛根湯や桂枝湯にも使われている。
【八角(スターアニス)】
:中国原産の「トウシキミ」という木の果実を乾燥させたもの
効果・効能① 胃腸の働きを助ける
芳香性健胃薬、鎮痛剤、駆風剤、腹部膨張、嘔吐などに効果。
日本薬局方においては、胃腸薬の原料としてよく使われるウイキョウ油の原料に規定されており、胃腸の働きを調える作用がある。
【クローブ】
:インドネシアのモルッカ諸島原産 フトモモ科の木、その花のつぼみを乾燥させたもの
効果・効能① 体の内部の冷えからくる不調を改善
胃腸を温め、冷えによる腹痛や、消化不良、しゃっくりなどに効果
効果・効能② 殺菌・鎮静作用
チョウジ油に含まれるオイゲノールという成分に殺菌・鎮静作用。歯痛の局部麻酔薬や、いろいろな場面で防腐薬としても利用されている。
香りは落ち込んだ気持ちを明るくさせ、興奮した時には鎮めてくれる嬉しい効果もある。
【黒胡椒】
:コショウ科コショウ属に分類され、インドが原産地
効果・効能① 血行促進
成分のピペリンには血管を広げて血流を良くする働きがある。体の末端まで血が巡るようになり、冷え症の改善に。血行がよくなることで筋肉のこりや筋肉痛の緩和にも役立つ。
効果・効能② 消化機能の向上&食欲増進
1~2%含む精油成分の香りや、辛味による刺激が胃腸を刺激して食べ物やその消化物を移動させる"ぜん動運動"を活発に。消化を助けるほか、食欲促進効果も期待。
効果・効能③ ダイエット効果
ピペリンが持つ交感神経を刺激する作用によりアドレナリンが分泌され、脂肪分解酵素が活発。血行促進で体温が上がり代謝も活発に、脂肪が燃えやすくなる。
効果・効能④ エイジングケア効果
成分のピペリン、ポリフェノールには酸化を防ぐ「抗酸化作用」が期待できる。肌のハリを保つコラーゲンを体内で産生する際に必要な鉄分も含まれている。エイジングケアに効果的な3つの成分を同時に摂取できる。
効果・効能⑤ リラックス効果
香り成分の「βカリオフィレン」には、神経をリラックスさせ怒りや不安を和らげる作用がある。辛味成分ピペリンには、落ち込んだ気分を上げるホルモン(セロトニン、エンドルフィン)を増やす効果がある。
効果・効能⑥ 抗菌・防腐・防虫効果
細菌の繁殖を防ぐ抗菌・防腐効果に優れている。この抗菌効果は体内でも持続し、体から細菌を追い出す働きもあるといわれている。
【鷹の爪】
効果・効能① 血行・血流をよくする
効果・効能② 代謝を上げる
効果・効能③ 冷え性の改善
効果・効能④ 脂肪分解を促進
近年では「唐辛子ダイエット」も。脂肪の分解と併せてコレステロール値の上昇を抑える効果も報告されている。
【生姜】
効果・効能① 体を温める
特に加熱した生姜:生姜を加熱すると、ジンゲロールの一部がショウガオールという成分に変化して体を温める効果が高くなる。10分ほど加熱が効果大きい。
加熱によってジンゲロールは強い殺菌作用がある辛味成分「ジンゲロン」に変化。
乾燥させた生姜:「生姜(ショウキョウ)」と呼ばれる。お腹を中心に五臓を温めて発汗させる作用のある生薬。取り過ぎると体が乾燥するため注意。妊婦やのぼせで熱がある人は控える。
日本最古の医学書『医心方(いしんぼう)』では、生姜は風邪の薬として紹介。
【レモン】
効果・効能① 疲労回復
ビタミンCが豊富で、さらにβ‐クリプトキサンチンやクエン酸が含まれており疲労回復に効果的
効果・効能② 抗酸化作用
メラニン色素の生成を抑えて日焼け予防に効果的。また、体内の酸化を防止し生活習慣病予防も期待
効果・効能③ 粘膜や肌の保護
タミンCは皮膚や骨を構成する重要な成分コラーゲンの合成にも関わる栄養素で、美肌作りに必要。
β-クリプトキサンチンは、体内でビタミンAとして働く色素成分で、皮膚や粘膜を正常に保ち、のど・鼻・消化器の粘膜を守り、細菌の感染を防ぐ働きがある。
【蜂蜜】
成分;80% ブドウ糖&果糖(チミツに含まれる糖類はミツバチが花の蜜を体内の酵素で分解したもの) 20% 水分 その他 プロリンなどのアミノ酸・ビタミンB郡・ビタミンC・カリウムやリンなどのミネラル・フラボノイドなどのポリフェノール
効果・効能① 疲労回復
効果・効能② 腸内環境を整える
効果・効能③ 抗酸化・抗炎症作用
風邪予防や生活習慣病の予防
効果・効能⑤ 咳止めや喉の痛み止め
他に、うがいで殺菌作用や、肌をしっとりさせる、口内殺菌や歯磨きに使えたりと、調べるとキリがないほど効能があります。蜂蜜は素晴らしい!
参考:養命酒だより(養命酒製造株式会社)・ハーブ・スパイス館 小学館
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★食べることが大好きな筆者、誉さんがデザインした「食いしん坊のハンカチ」 です。
スパイス好きな友達へカレーはいかがでしょう。笑顔になります!
